「差し歯がなくなった・・・!!??!!」*

だったんですね。
正面から思いっきり顔を打ち付けたせいで差し歯が吹っ飛んだ。


その後、みんなならどうしますか?
飛ばされた人だったら?周りにいた人だったら?


台湾のみんなは、何を言うでもなく、
全員が携帯を取り出し、プールを照らしました。
中には、服のままプールに入って探す子も・・・。

突き落とした張本人を責めるわけでもなく、
「寒くない?大丈夫?タオルとっておいで?」と気を配る程。

俺には出来ない。

その後30分くらい、必死に全員で探すも、
小さな小さなそのカケラは出て来ず・・・。
どよ〜んとしたムードになるわけです。

そしたら、差し歯をなくしてしまった子が俺のところに来て言うんです。
「コウ、パーティーを始めてよ!!」って。

「え・・・?だって、歯見つかってないじゃん・・・」って返すと、
「このまんまだとみんなつまらないでしょ?だから、お願い。」って。

俺には出来ない。
差し歯一本7万円。

誰も責めない。弁償の話も出ない。


翌日、なんで、こんなにみんなは優しいの?と数人の台湾の子たちに聞いてみた。
彼らの答えはこうだ。

「何か問題が起きたとき、人を責めるのは簡単だ。だけど、雰囲気は悪くなる。それには価値がない。
大切なのは、問題を解決すること。みんながハッピーな状態をつくること。」


当事者の彼は、こう答えた。
「コウは、"みんなにパーティーをしよう!!”と言って、集めたでしょ?
僕の歯を探すためじゃない。あのままずーっと探してもパーティーは始まらない。
それは、ハッピーじゃないでしょ?だから、始めてもらったんだ!」と。


自分の小ささを感じる、とてもあたたかくて大きな答えでした。
と、同時にマザーテレサの言葉を思い出しました。